|
垂れ(流れ)
よくある失敗です。原因は一度に厚く塗り過ぎたり、塗料と希釈剤のバランスが良くないと起こります。画像のようなソリッド色なら、ペーパーをあてて修正も可能ですが、メタリック系の場合はメタリック粉が下に流れているのが顕著に出ます。そのような場合は、一度ペーパーで平面を出し、再度メタリックで塗装することになります。 |
|
はじき(クローリング)
下処理が不適切な場合、一部に塗料がのらずに塗膜に点状の凹みが生じることがあります。(画像はわざとワックス成分を塗ってから塗装したものです。)こうなってしまったら何度塗っても一緒。一度ペーパーで研いで再び塗装することになります。塗装面はできるだけ異物が付かないようにしっかりと処理しておきましょう。 |
|
ちぢれ
テープの上側に塗料のちぢれが生じています。これは塗料の成分の問題です。同じメーカーの同じ成分の塗料ではこのようなことは起こらないと思いますが、違うメーカーや成分の塗料を使う際は、別に実験して相性を試したほうがよいでしょう。修正方法はなく、もう一度最初からやり直しということになります。 |
|
気泡(ブリスタリング)
あまり起こりませんが、木材内部の空気分、水分の急激な膨張で塗装膜が浮き気泡ができることがあります。直射日光、温度を上げての強制乾燥は避けましょう。こうなると、木地の直後の塗料(サンディングシーラ−部分)から浮きますので、修正方法もサンディングシーラ−からということになります。かなりしんどいです。 |
|
かぶり(白化、ブラッシング)
湿度の高い状態で塗装した場合に、特に蒸発速度の早いラッカー系塗料で起こります。塗膜の表層に水分が混入するので、コンパウンドやペーパーで改善されます。スプレーガンの場合はノンブラッシングで対策を講ずることもできます。 |
|
肌荒れ(ゆず肌、オレンジピール)
ゆずやオレンジの皮のような肌状態になることがあります。これは乾燥が早すぎる、スプレーの移動速度が早すぎる、塗装面との距離が不適切、希釈剤が少ないなど、さまざまな原因が考えられます。このような状態からさらに塗装しても平面には仕上がりません。一度ペーパーで平面を出してから再び塗装したほうが良いです。
ちなみにこの状態から研磨をしたら相当苦労します^^; |
|
ぶつ(つぶ)
塗面に小さな突起物が生じる現象。塗料中に混入した異物や塗装環境でほこりやゴミが付着することにより生じる可能性があります。ガンの場合はよく濾過をし、スプレーの場合はよく振りスプレーを暖める、また塗装場のホコリの舞い上がりを防ぐなどの対策が必要です。 |