目止め編  tokiwa-kai

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目止めについて

楽器の塗装には「目止め」は欠かせません。この目止めは染み込み防止と、ヤニ止めのために塗装前に木地に塗布します。
これをしないと塗料をがんがん吸い込んでしまって、とんでもない量の塗料を使わないと表面にのらなかったり、その前に楽器としてのポテンシャルが激減。

この画像を見てください。これは半分は木地のまま、そしてもう半分は目止めと中塗り(サンディングシーラ−)を塗っています。

この状態で塗装を同じ回数だけしてみました。

一目瞭然ですね。楽器の塗装ではこうならない、させないために下処理がとても重要になってきます。

基本的に目止めは「ウッドシーラ−」というのを使用します。が!ウッドシーラ−という名前では『ALESCO』ブランドで有名なKanpe Hapioさんが家庭用に販売しています。メーカーのHPでは取扱い店も掲載されてますので参考になると思います。
その他、代替品もいろいろなメーカーが販売しているので、僕の知っている限りの目止め材を紹介しておきます。
木部用プライマー アサヒペン 木部用下塗りスプレー 日本ペイント
ネオラックニス ワシンペイント その他水性ニス その他セラックニス

おすすめなのが、アサヒペンの木部用プライマーです。これはスプレータイプですので作業効率はいいと思います。
これらの製品を探してみてください。

との粉

また、ある種の材の下処理で「との粉」が必要な場合があります。代表的なのが、アッシュ、マホガニー、セン、ウォルナットなどの導管の深い材には、ウッドシーラ−を塗布する前に「との粉」で導管を埋める必要があります。

<<上記の材に該当しない場合は省いてください>>
こんな粉です。色は白、赤、黄色は確認しました。一個300円くらいだと思います。白、黄色はアッシュやセン、赤はマホガニーに使用するのが一般的です。


同じ材質でも使う色により仕上がりも変わってきます。
黄色のとの粉を使用した時 白のとの粉を使用した時


これはお好みで選択してください。

作業要領
まずは水で溶きます。水の量はカンです^^;あんまり固いと中に埋まりにくく、柔らかいと乾くのが遅くなったり、余計な水分が木に浸透します。焼肉のタレくらいでしょうか。。。うまく説明できないので、いろいろ試してみてください
刷毛やウエスで塗り込みます。ポンポン叩くように塗ると中に入り込む気がします。そして乾いたら、240〜320番くらいのペーパーで軽く粉を落とし、最後にウエスでキレイにします。
これでだいたい埋まりました。埋まりきっていない時は、めんどうだけど、上の作業と同じことを繰り返してください。妥協しちゃうと後々の作業が大変になります。(サンディングシーラ−で厚塗りしちゃおうとか考えるかもしれませんが、効率を考えるとこちらのほうが断然いいです)ほとんどが一回では埋まらないので、地道にやってください^^;

<<注意!!>>
との粉を必要とする材の塗装順序は
との粉→ウッドシーラ−ですので、順番を間違わないでください^^;
導管の浅い木材 代表的な木材はアルダー、メイプル、バスウッド、ポプラ。
木地からの塗装の場合
木地→ウッドシーラ−→サンディングシーラ−→着色→クリアー→研磨
導管の深い木材 代表的な木材はマホガニー、アッシュ、セン、ウォルナット、一部の杢のある材。
木地からの塗装の場合
木地→との粉→ウッドシーラ−→サンディングシーラ−→着色→クリアー→研磨

これで目止めは一応終了です。サンディングシーラ−で中塗りをするもよし、そのまま本塗装に進むもよし、お好みでどうぞ^^



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